5.

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「これは…皆様、如何なされましたか…?」 仕事口調で言うが、今のボロボロの身体で言うとギャップがありすぎて、自分でツボりそうになる。 「何って、見舞いに決まってるだろ? 俺様のお気に入りが、漸く目を覚ましたんだ」 会長が仁王立ちしながらさも当たり前の様に言い放った。 ホントに、そうゆうのは王道くんに言ってくれよ…。 内心溜め息を吐く。 「くれ、あ…。 いたい?だいじょ、ぶ…?」 ああ、美佳は癒しだ。 凄く和む。 「私は大丈夫です。 それより、わざわざお見舞いありがとうございます。 こんな、只のウェイターの為に…」 …ありがた迷惑なんだけどな、本当は。 そんなことを思いながらも、内心とは真逆の言葉を吐く。 「く、呉亜! これ、差し入れだ…」 王道くんが、有名な洋菓子店の箱を差し出す。
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