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「これは…皆様、如何なされましたか…?」
仕事口調で言うが、今のボロボロの身体で言うとギャップがありすぎて、自分でツボりそうになる。
「何って、見舞いに決まってるだろ?
俺様のお気に入りが、漸く目を覚ましたんだ」
会長が仁王立ちしながらさも当たり前の様に言い放った。
ホントに、そうゆうのは王道くんに言ってくれよ…。
内心溜め息を吐く。
「くれ、あ…。
いたい?だいじょ、ぶ…?」
ああ、美佳は癒しだ。
凄く和む。
「私は大丈夫です。
それより、わざわざお見舞いありがとうございます。
こんな、只のウェイターの為に…」
…ありがた迷惑なんだけどな、本当は。
そんなことを思いながらも、内心とは真逆の言葉を吐く。
「く、呉亜!
これ、差し入れだ…」
王道くんが、有名な洋菓子店の箱を差し出す。
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