6.

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俺の言葉を聞いて、罵り合いながら渋々病室を後にした2人。 …凄く静かになった。 あの2人は、チワワだ。 きゃんきゃん五月蝿くて、可愛らしいからなんとも憎めない。 …ルネ、大丈夫かな。 ヤンブラって、恐ろしいからね。 まだ恵兎のヤンブラは可愛いほうだと思うけど、これ以上病むと、俺もヤバいし、周りも危ない気がする。 ルネの心配を少ししながら、空を見上げた。 雲一つない晴天。 クーラーが効いているのに暑いぐらいに降り注ぐ太陽の光が、夏休みになったんだということを嫌でも思い出させた。
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