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1週間は無情にも早く過ぎ去った。 俺達は今、鹿原宅に荷物を運んでるところだ。 もう2、3日も過ぎれば夏休みが終わりを迎える。 ビックリするぐらい充実してない夏休みだった。 入院に大半を費やし、最後の最後で引っ越し。 同人誌なんて読む時間がなかった。 腐男子としてあるまじき夏休みだったよ。 遊びのあの字さえ出てこないような夏休みは夏休みとは言えない! あぁ…俺のきゃっきゃうふふでフフ腐な夏休みが…。 「呉亜!手伝いましょう!」 ふ、副会長きたーーー。 「結構です!一人で大丈夫です!」 確かに手伝って貰えるのは嬉しいんだけど、副会長に近付きたくないし、それに…。 今運んでる棚には、同人誌が一杯収納されてるんだ! そんなものを見られたら今度こそ終わりだろ。 いくら腐男子だと知られていても、引かれるようなことをするのはマズすぎる。 だって、これから同居していく相手に引かれるとか、先行き真っ暗じゃない?
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