2510人が本棚に入れています
本棚に追加
/148ページ
「ごめん、もう一度言ってくれる?」
キラキラの笑みを貼り付けながら俺に言う雪下さんが怖い。
どうしてこうなった。
俺はただ、会長の命令で生徒会専用ウェイターになったと正直に話しただけなんですが。
「生徒会長からの命令で、俺を生徒会専用のウェイターにすると…」
ひきつった笑みで言う。
その事実が嫌で仕方なくて、しかも雪下さんが怖いから表情も自然とひきつる。
「…ハァ、こんなことになるなら生徒会専用テーブルに忍を行かせるんじゃなかった…」
雪下さんも、俺と同じく後悔しているらしく、頭を抱えていた。
「…なってしまったものは仕方ない。
だが、万が一喰われそうになったら、殴り倒してでも逃げろよ?」
勿論、全力で逃げますとも。
最初のコメントを投稿しよう!