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「ルネ!
ルネって呼んで!」
涙目になりながら俺に言う天狼。
「わかった、ルネ」
こう言うしかないでしょう…。
天狼改め、ルネは俺が名前を呼んだせいか、表情は満面の笑みに。
可愛いなぁ。
表情がコロコロ変わって、見てて飽きないし。
…最初とは随分印象が変わった。
クスクス笑って、少し上から目線だった気がするが、この変わり様は、ルネが俺に心を開いてくれた証拠だと思う。
嬉しいことだな。
人に好意を持たれて嫌な人はまずいないからね。
「ルネ、可愛いっ」
小動物を愛でるように抱きつく。
「うわぁぁあ?!」
ルネはじたばたと抵抗してくる。
でも、身長的な差から、ルネは俺の腕の中にすっぽり収まった。
ルネは暫くすると、顔を真っ赤にしながら大人しくなった。
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