2.

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「ルネ! ルネって呼んで!」 涙目になりながら俺に言う天狼。 「わかった、ルネ」 こう言うしかないでしょう…。 天狼改め、ルネは俺が名前を呼んだせいか、表情は満面の笑みに。 可愛いなぁ。 表情がコロコロ変わって、見てて飽きないし。 …最初とは随分印象が変わった。 クスクス笑って、少し上から目線だった気がするが、この変わり様は、ルネが俺に心を開いてくれた証拠だと思う。 嬉しいことだな。 人に好意を持たれて嫌な人はまずいないからね。 「ルネ、可愛いっ」 小動物を愛でるように抱きつく。 「うわぁぁあ?!」 ルネはじたばたと抵抗してくる。 でも、身長的な差から、ルネは俺の腕の中にすっぽり収まった。 ルネは暫くすると、顔を真っ赤にしながら大人しくなった。
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