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暫くして、理事長から電話が来た。 「もしもし、理事長?」 〈もしもし、じゃねぇよ…。 お前、まだ就職先見つかってなかったのか? 情けねぇな…〉 ハァ、と溜め息を吐きながら嫌味を言ってくる理事長にムッとする。 でも、全て事実だから言い返せない。 「ごめんって。 何処でもいいから紹介してよ?」 理事長は、何だかんだ言っても俺には甘いからきっと大丈夫。 〈学園の食堂のウェイター。 お前、似たような仕事やりたがってたろ? 入学式の一日前から宜しくだとよ〉 うわあああああああああい! 「やったあああ! 理事長ありがとう!嬉しい! 流石、仕事早いね!」 理事長には感謝してもしきれないな! 就職先を探してくれて、しかも俺がやりたかったこととほぼ同じで、更には手続きも済ませてくれて! 全く、理事長は最高だぜ!
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