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「ただいまー」
久し振りの実家。
車で一時間の、隣町にあるしがないの一軒家。
俺の声を聞いて、バタバタと足音が玄関に近付く。
「「おかえりー!呉亜ー!」」
叫びながら笑顔で抱き付いてきたのは、弟と兄。
「ただいま、和(かのう)、恵兎(けいと)」
和が兄さんで、恵兎が弟だ。
「あら、呉亜久し振りね。
おかえり」
落ち着いて言った、姉さんの季穂(きいほ)。
「季穂、ただいまー」
4人で和気藹々と話をしながら母のいるリビングに向かった。
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