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リビングに入ると、紅茶を飲みながら同人誌を読んでる母の姿。
…なんというミスマッチ。
「呉亜、久し振り。
おかえり」
俺に気付くと、笑顔でハグしてきた。
「ちょ、やめろよ!
母さん!」
見た目は若作りしすぎて俺達兄弟と同年代に見られがちの母だが、実態40過ぎたおばさんだ。
そんな人にハグされても、特に嬉しくない。
「はいはい、仕方ないなー」
そう言うと、母さんは俺から離れた。
…いい歳のおばさんが、語尾をのばすなよ…。
「ねぇ、呉亜!
僕の部屋に来てよ!」
可愛い恵兎が俺の腕を掴んでぐいぐい引っ張る。
可愛いなぁ、癒される。
16歳なのに、顔にまだあどけなさが残る恵兎は、ショタショタしくて堪らない。
「うん、じゃあ行こうか!」
笑顔で恵兎に言い、一緒に恵兎の部屋に向かった。
後ろで、和が狡いぞ!と言っていたが、後まわしにした。
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