3.

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「…呉亜、驚いた?」 何を、なんて分かってる。 恵兎は、写真のことを聞いてるんだ。 「…う、ん。 驚いた…」 家族に隠し事とかは嫌だから、正直に言った。 「…そう。 嫌いになったでしょ?俺のこと」 …あれ? 恵兎の一人称が、僕から俺になってる。 嫌いになったでしょ?って…。 そんな辛そうな表情で言うなよ…。 「嫌うわけないよ…。 例え、恵兎がヤンブラだとしても、俺の可愛い弟に変わりはないから」 そう言って、恵兎の頭を撫でる。 すると、恵兎は突然泣き出した。 「え?! ちょ、恵兎!どうした?!」 何で泣き出したか分からず、あたふたしていると、恵兎が俺の服の袖口をキュッと握った。 「グスッくれあ…ありがどー…」 泣きながら、笑顔を浮かべて言ってくれた。 その顔が可愛くて、抱き付く。 「恵兎、可愛い!大好き!」 涙を拭った恵兎は、俺の言葉を聞いて、真っ赤になって…。 倒れた。 鼻血を吹き出しながら。 「えっ、恵兎?! しっかりしてくれー!」
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