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「…和?
俺の呉亜に何であーんして貰ってるの…?
呉亜にあーんして貰っていいのは、俺だけなんだよ?」
ねぇ、聞いてる?と、じりじり和に詰め寄る恵兎。
和はもう既に涙目。
和が可哀想だから、恵兎の気を引くことにした。
「ほら、恵兎。
あーん…」
立って和の胸ぐらを掴んでいる恵兎に対して、上目遣いになるように計算しながら言った。
「ぐっ…。
反則だよ、呉亜…。
俺、俺…。
うわぁぁーっ」
ぼたぼた垂れる鼻血を手で押さえ、叫びながらトイレに駆け込んだ恵兎。
若干息が荒かったり、駆け込んだ場所がトイレだったのは敢えてつっこまないよ。
…にしても、俺の上目遣いって、そんなに需要があるものなのかねぇ?
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