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夜になり、和は出勤していった。
いってきますのちゅー、とか言われて、頬にキスされた。
勿論、ヤンブラ恵兎くんは激怒して、和の鳩尾に強烈な蹴りをかましていた。
これからホストとして出勤するため、仕事に差し支えが無さそうなところに蹴りをかました恵兎。
なんだかんだ、優しいよね。
「呉亜!」
まだ怒ってる恵兎に呼ばれ、振り向くと、
キスされた。
最初は頬に。
主に和がキスしたであろう部分を重点的にしていて、まるで消毒とでも言わんばかりに。
極めつけには、唇にキスをしてきた。
暫くの間、フリーズしていたが、季穂と母さんがうるさかったから、我に返れた。
触れるだけのキスで、少し安心した。
ディープだったらと思うと、ゾッとする。
…ていうか。
「お、俺のファーストキスぅぅぅう!」
ファーストキスを、弟に奪われました。
ファーストキスの事実に、季穂と母さんはまた盛り上る。
…もうやだ。
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