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「呉亜、違うよ」
ケロッと、普段通りの恵兎に違うと指摘される。
「へ?何が?」
思わず、変な声が出てしまった。
何が違うのか分からなくて、聞き返した。
「だからー、呉亜のファーストキスだって。
呉亜のファーストキスは、俺が5年前に貰ったから」
衝 撃 発 言
えっ、俺が中3の時?
…恵兎が、小6の時?
えっ、えっ。
「俺が、呉亜の可愛い寝顔見てームラムラっときちゃったから、唇貰ったんだ!」
完全に開き直ってる恵兎。
…そ、そんな、馬鹿な…。
小6の恵兎って、ショタでショタで、瞳がくりくりっとしてて、純粋無垢な感じな男の娘だったんだよ?!
まさか、あの恵兎は、幻だったのか…?
季穂と母さんが喜び、恵兎が微笑みを浮かべている中、俺だけが絶望にうちひしがれていた。
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