3.

13/20

2510人が本棚に入れています
本棚に追加
/148ページ
「呉亜、違うよ」 ケロッと、普段通りの恵兎に違うと指摘される。 「へ?何が?」 思わず、変な声が出てしまった。 何が違うのか分からなくて、聞き返した。 「だからー、呉亜のファーストキスだって。 呉亜のファーストキスは、俺が5年前に貰ったから」 衝 撃 発 言 えっ、俺が中3の時? …恵兎が、小6の時? えっ、えっ。 「俺が、呉亜の可愛い寝顔見てームラムラっときちゃったから、唇貰ったんだ!」 完全に開き直ってる恵兎。 …そ、そんな、馬鹿な…。 小6の恵兎って、ショタでショタで、瞳がくりくりっとしてて、純粋無垢な感じな男の娘だったんだよ?! まさか、あの恵兎は、幻だったのか…? 季穂と母さんが喜び、恵兎が微笑みを浮かべている中、俺だけが絶望にうちひしがれていた。
/148ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2510人が本棚に入れています
本棚に追加