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ピリリリリリリッ
懐かしい目覚まし時計で目が覚める。
季節は7月。
タオルケット一枚で寝ていたが、なんだか妙に暖かい気が…。
もしや、と思いタオルケットをバッと取り去った。
…や、やっぱり。
そこには、恵兎の姿があった。
「なななななな何で恵兎が此処に?!
俺っ、俺っ…ちゃんと鍵かけたのに!」
鍵は確かにかけたのに、何で恵兎は此処にいるんだ?!
頭の中はパニック。
「ふぁ…朝から元気な呉亜も可愛いなぁ…」
寝ぼけ眼で欠伸をしながら俺を見てくる恵兎。
欠伸をした為、涙目になってる恵兎が可愛い…じゃなくて!
「恵兎!
質問に答えて!」
我に返り、恵兎に問い質す。
「くぁー…。
ピッキングして入ったよ…」
ピッキング?!
それ、犯罪じゃないか!
恵兎の行動力に呆れた。
ヤンブラって怖い。
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