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「ねぇ、呉亜。
ちょっと話があるんだけど」
季穂に呼ばれて、季穂の部屋に入る。
季穂の部屋にも、同人誌で溢れていた。
…うん、流石趣味が同じ兄弟ってだけあって、部屋の構成も似てる。
きっと、和も似たり寄ったりな部屋なんだろうな。
「あ、そのクッションに座ってくれていいから」
「あ、はい」
兄弟の部屋だけど、女の子の部屋に入ったことがない俺は思わず敬語になってしまった。
…だって、なんか、緊張するじゃん?
「フフッ緊張しなくていいわよ、兄弟だし。
あ、呉亜は友達の部屋にしか入ったことがないんだっけ?
じゃあ、仕方ないかもね」
季穂に笑われて、顔が赤くなるのが分かった。
話を反らす為に、早速本題に入る。
「…ところで、話ってなに?」
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