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ルネが驚き、俺からバッと離れる。
ルネの顔は、映画館の暗がりでも分かる程に真っ赤だった。
「く、くれ…呉亜…。
ごごごごめんなさい!」
若干パニックに陥っているルネは、俺にペコペコと頭を下げてきた。
キスしたことを謝ってるんだろうけどね…。
俺としては、もう恵兎に唇を何回も奪われてるから、そんなに気にしていない。
「いいから…。
だから頭を上げて?」
俺に頭を下げ続けるルネを止め、頭を上げるよう促す。
ルネは渋々未だに真っ赤な顔を上げる。
「ホントにいいの?」
ルネは自分のしたことを反省しているみたいで、シュンとしている。
「いいよ。
但し、寝込みを襲うのはダメだよ?」
反省しているみたいだし、許してあげる。
それに俺自身、あんまり嫌じゃなかったし。
一応、俺が襲われない保険として、釘は刺しておいたけど。
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