4.

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ルネが驚き、俺からバッと離れる。 ルネの顔は、映画館の暗がりでも分かる程に真っ赤だった。 「く、くれ…呉亜…。 ごごごごめんなさい!」 若干パニックに陥っているルネは、俺にペコペコと頭を下げてきた。 キスしたことを謝ってるんだろうけどね…。 俺としては、もう恵兎に唇を何回も奪われてるから、そんなに気にしていない。 「いいから…。 だから頭を上げて?」 俺に頭を下げ続けるルネを止め、頭を上げるよう促す。 ルネは渋々未だに真っ赤な顔を上げる。 「ホントにいいの?」 ルネは自分のしたことを反省しているみたいで、シュンとしている。 「いいよ。 但し、寝込みを襲うのはダメだよ?」 反省しているみたいだし、許してあげる。 それに俺自身、あんまり嫌じゃなかったし。 一応、俺が襲われない保険として、釘は刺しておいたけど。
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