首は輪を求め

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「九月は?」 「わかんない。 体育の授業が始まる前に探し物をしていたら、突然空に居てソレから今になった」 「何を探してたんだ?」 「…………体操服」 は? 「ジャージを、着てるだろう」 「私は活発だから、半袖と短パンがいいのっ! 」 うーん。 つまり、 「誰かに隠されたのか?」 「……」押し黙り、目には涙がうかんでいる。 (あー、なるほど。 大体、わかってき たかもだ。 でも、どうする?) なんて、考えていると三人が俺をみている ん? なんだ? 「俺たちにだけ聞いといて、お前はなにも言わねーのか?」 不服そうな良平。残りの二人も同じだろうか。
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