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その日はひどく蒸し暑い日だった。
片桐春長(カタギリ ハルナガ)はまだ昼間だと言うのに畳の上に大の字になり眠りについていた。
と、春長の右手がもそもそと動き出す。
それはゆっくりと股間の方へ伸びていきキュゥッと中央に位置するモノを摘んだではないか。
同時にビクッとして跳ね起きた春長は己が左手で右手を掴むとそれを畳に押し付ける。
「またお前か!人の眠りを邪魔するとは!」
そう怒る春長を、誰か知らないものが見たら唖然とするだろう。自分で自分を叱っているのだから。
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