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その言葉にコンは驚く様子を見せない。
それどころか、また…かと言うように扇子で口元を隠して溜息をついた。
「お前様の仕事と言うのは3日と続かぬのか?」
「うるせーよ」
「郭の用心棒などやめて、どこぞの藩にお世話になれば良かろうに」
「コン!それ以上言うなら…!」
春長がコンを睨むと、コンはササッと姿を消して見えなくなってしまった。
見えないだけでいるのは解る。
だから春長は独り言のように呟きはじめた。
「…3日目になると決まって遊郭で騒ぎが起きるのがいけねぇ。だから、俺の出番になるんだ…」
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