誰だってやる気のない日はある

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少し俺の事を話そう。 豊月学園2年、真壁涼(マカベ リョウ) 柊家当主、柊実敦(ヒイラギ サネアツ)が長女紫苑(シオン)専属のボディーガード。 それが俺だ、高校生がボディーガードなど夢物語に聞こえるかもしれないが真壁家は代々柊家のボディーガードを勤めているのだ。 特に当主は柊家の当主専属になるんだが…。 一人っ子だった俺は親父や母さんが死んだ今、後を継ぎ当主となった。 まだ学生ということで柊家当主専属ではないのだが…。 元々親父達に鍛えられて親父達ぐらいの実力は持っているつもりだ。 勿論ボディーガードの経験も昔から紫苑のガードを受け持っていたからある。 「紫苑、か」 俺にとっての護衛対象にして幼馴染み、そして大切な人"だった"。 あれやこれと考えていたら朝食間近になっていた。 「あぁ、やる気が出ねぇな」 俺は支度して食堂へと向かっていった。
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