都市伝説

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咲と別れ、周辺が闇に染まる頃、待つ人など居ない部屋へと帰る。 ここは耳鳴りが煩い程に無音だ。 なんて耳障りなんだろう。 だけど私の居場所はここだけ。 限り無く良く言えばシンプル。 生活感が無いと言えば聞こえは良いが、率直に言えば殺風景。 そんな場所だ。 咲には隠しているが私はオカルト系の話は苦手だ。 そう小心者なのだ。 唯一の友人に、苦手と言えない程の小心者。 そんな小心者は、部屋に戻ってから【カノン】の話を思い出し、聞いてしまった事を後悔する。
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