どうやら妹が

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やっとたどり着いた交番。中には警官と瀬露がいた。 「はぁっはぁ…っ!す、すみま、せ…!」 「にーちゃっ!」 ノックをした瞬間、兄の声に気付いたのか、姿が見えたのか定かではないが、瀬露が抱き着いてくる。 正直走りすぎて脇腹が痛い凉鷹としては辛いが、無理矢理引き離す力も残ってなく、更に安堵から泣きそうだった。 「君が凉鷹君だね?」 もうかなりの定年間近といった風貌の警官がにこやかに話しかけてきた。 「……はい。」 「今回は怪我がなくて良かったけど、次からはちゃんと面倒見るように。もう帰って大丈夫だけど、喉が乾いただろう?麦茶しか無いけど飲んでいきなさい。」 「ありがとうございます。ん、瀬露?」 瀬露が見上げながら服の裾を引っ張ってくる。 「にーちゃ、せろのおちゃのんでいいよ?せろもうのめないもん。」 「ん。ありがとう。」 指差した先には事務所机に置いてある湯呑み。確かに半分くらい入っている。 警官も会話を聞いた為、麦茶を新しい湯呑みには注がず、継ぎ足すことにした。 「ありがとうございます。」 かなり喉が乾いていた為、いっきに飲み干す。 一息つき、 「ありがとうございました!」 「おまわりさんの、おじいちゃんばいばい!」 礼をしてから後にする。
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