―夢―

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そこで意識が遠ざかるのを感じた。 いや、夢なのだから意識が遠ざかると言うのはおかしいかもしれない。 だが、この表現が一番しっくりきたのだ。 俺はゆっくりと目を閉じていった。 ――― ピピピッという機械音に俺は夢の中から現実に引き戻された。 気怠い体を起こしながら夢の中の出来事を思い返す。 「あれはなんだったんだ?」 おもわず声に出してしまう。 暫くベットの上で夢の出来事を思い返していたが学校に行かなければならないので、そのときは只の気のせいで済ましてしまった。 ゆっくりと学校に行く支度をして朝食をとる。 時刻を見れば既に7時50分をまわっていた。 学校までは10分とたらずでつく。 いつもならばもう少しゆっくりしていく所だが、今日は日直なので8時までには学校についていなくてはならない。 俺はすぐ朝食を全て平らげてから学校へと走っていった。 学校につき、急いでお手紙ボックスを覗く。 その中に入っている日誌と手紙を取り、三年の教室へと向かう。 その途中で三年用の上履きを履いた知らない生徒とすれ違う。 誰だろうと考えていると8時を知らせる予鈴が鳴りだした。 8時を過ぎると先生にガミガミ言われるので急いで教室に入り窓をあける。
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