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僕にはぴったりの部屋なのかもしれない。
何もない。
親もいない。
金もない。
夢もない。
やりたい事もわからない。
自分の居場所もない。
知り合いもいなくなってしまった。
まるでこのボロボロな六条台所付き風呂ナシの部屋の空間にそっくりだった
ピンポーン!
何もやる事がなく…
荷物の整理とかいいながら荷物なんて一つもなくボーッとしていたところに初チャイムが響き渡った。
「はーい!」
ドアを開けるとそこには眼鏡をかけた長身の男の人がいた。
さっき見かけた人とは全く逆の、すごく誠実そうな人に見えた。
「え~と…」
「あーすまない!このアパートの大家、管理人をしている倉田竜二(くらたりゅうじ)というものだ」
「この度はどうも…。尾崎透です」
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