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少し怖い雰囲気の人だった。
「管理人に一番に挨拶をしにくるのは常識じゃないのか?」
「す…すいません…」
前言撤回!
凄く怖い人だった。
「まぁ、それはいい。契約資料の確認をしたいのだが、今平気か?」
「はい!だ、大丈夫です!」
そして僕はこの目付きの鋭く怖い倉田さんの部屋に招かれた。
倉田さんの部屋は綺麗に片付いていて見た目通りだった。
僕はこの小さな部屋の畳の上で倉田さんと向かい合わせで座っている…
シンとした空気のせいか時計の針が動く音と自分の鼓動の音が妙に大きな音に聞こえた。
緊迫とした空気のなか順調に確認を済ませていく。
「君の部屋の009号室は数年使用されていなかったから、不備があったら言ってくれ」
「あ…さっき見た感じ大丈夫だったと思います…たぶん…」
「そうか!今は春休みで他の部屋の学生は帰省中でいないが、帰ってきたら挨拶を済ませておくように」
「はい!」
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