2.護衛対象との接触

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 部屋は良く整理されていた。大量のぬいぐるみも決まった位置に整列している。机の上には外国語の教科書。何やら勉強中のようだ。     「外国語なんて覚えて通訳にでもなるのか?」      ローチも気になったようだ。     「ローチさんって勘が良いんだね。私の夢なんだ」      女は、にこにこしながら答える。俺としては護衛の話を始めたいがそれは、まだのようだ。     「どうして?」      どうもローチも通訳について興味があるみたいだ。俺は黙って二人の会話を聞く。     「だって楽しそうじゃない。色んな人の話が聞けて」     「金持ちの色男と近づけそうだしな」     「もう!そんなんじゃないってば」      まるで親しい友人のように会話が盛り上がり始めた。それが終わるまで俺は窓の外の景色を見ていた。
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