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ローチの座り方が不自然になっていた。ポケットの銃が邪魔なのだろう。俺も銃の重さが気になって来た所だが良い気味だ。
襲撃事件について聞いた事を伝える。
「他に何かあるか?犯人の顔を見たとか」
「何もないよ」
今まで笑っていたコッピーだが流石に表情は硬い。
「そうか。買い物はガラルファに行かせるが他に何か外出は?」
コンビニエンスストアはすぐ隣だがスーパーは少し遠い。何かあったら、すぐにアパートへ戻らないといけないだろう。
「お父さんが入院してるから、お見舞いに」
「悪いが電話で済ませてくれ」
固い表情だったコッピーだったが、それを聞いて目に涙を浮かべ必死で哀願する。
「お願いだからお見舞いだけは行かせて」
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