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もし行けなくなったら世界が終わるのかと聞きたくなる程だ。確かに大事な事だから行きたいのも分かるが、ここまでとは。
ローチも困り果てている。
「命懸けだぞ?」
「どうしても行きたい」
鬼のような女だが、ここまで頼まれると断れないようだ。
「分かった。良いよ」
「ありがとう」
申し訳なさそうにコッピーが礼を言う。
それから一つ忘れている事があったので聞いてみる。
「店には行かなくて良いんスか?」
ローチが俺を睨む。自分が聞き忘れたからと睨まなくても良いと言いたくなる。
「良いの。安全になるまで休んでて良いって」
「良い店っスね」
なぜかローチは呆れた顔で俺を見ていた。
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