2.護衛対象との接触

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 もし行けなくなったら世界が終わるのかと聞きたくなる程だ。確かに大事な事だから行きたいのも分かるが、ここまでとは。    ローチも困り果てている。     「命懸けだぞ?」     「どうしても行きたい」      鬼のような女だが、ここまで頼まれると断れないようだ。     「分かった。良いよ」     「ありがとう」      申し訳なさそうにコッピーが礼を言う。      それから一つ忘れている事があったので聞いてみる。     「店には行かなくて良いんスか?」      ローチが俺を睨む。自分が聞き忘れたからと睨まなくても良いと言いたくなる。     「良いの。安全になるまで休んでて良いって」     「良い店っスね」      なぜかローチは呆れた顔で俺を見ていた。
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