2.護衛対象との接触

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「ガラルファは外の見張りだが説明するから私も一緒だ」      何か気に入らない事があったのかローチは乱暴に立ち上がった。きっと外に出たら雷を落とされる。    銃以外の重さも乗しかかった体でドアを開け一歩ずつ玄関から離れる。ローチも俺の背中をぶつかりそうな距離で追う。      ドアが閉まる音がすると     「お前バカか?」      これだ。     「何スか?」      何歩か後ずさりたくなるのを我慢する。     「あのね。店から迷惑だから来るなって言われてるかも知れないだろ?それぐらい分かれ」      言われて初めて気付いた。ここは素直に間違いを認める。     「悪かったっス」      それでも怒りが収まらないローチだが話を進める。
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