2.護衛対象との接触

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 それから何人かがアパートに近づきローチに電話したが、そのどれもがただの一般人だった。    手柄を立てるには、もっと別の方法を考えた方が良いかも知れないと思いつつ夕食にした。スーパーで買った食べ物と飲み物を出した。他の荷物に押し潰されてしまっている。    アパートの周囲に目を配りながら、わびしい夕食を口に運ぶ。      半分ほど食べた所でアパートのドアが開きローチとコッピーが近づいて来た。食べる速度を上げたが二人が来るまで食べ終わらないのは明白だ。    ローチは車の後部座席に座るなり文句を言う。     「何してる?私達は、もう食べ終わったぞ」      コッピーも後部座席に座った。     「いいよ。いいよ。気にしないで。急いでる訳じゃないから」     「分かったっス」      口一杯にパンが詰まっていたから、ちゃんと返事できたか怪しい。
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