10人が本棚に入れています
本棚に追加
/68ページ
「分かったっス。
それから犯人の車のナンバー撮れたっス」
「どうせ盗んだ車だろうがな」
ローチが俺の手からカメラをひったくった。運転しながら聞いてみた。
「そのカメラ。警察に見せるんスか?」
「見せない。
よく分からないが警察のデータを盗み見るそうだ」
「無茶するっスね」
「お前もな。コッピーが痛かったってさ」
急に俺をからかい始めた。さっきまで怒ってたのがウソのようだ。
「別に痛くなかったよ。大丈夫、大丈夫」
コッピーも慌ててフォローした。
「さっきキロダスのせいだって言ったじゃないスか」
からかいで言ってるだけだから俺も反論する。
「気が変わった。お前のせいで良い」
「何スかそれ」
「それから私のテレビの調子が悪いのもお前のせいだ」
「それも違うっス」
最初のコメントを投稿しよう!