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キロダスの家に着いた。俺やコッピーと同じボロアパートだ。
コッピーは車で待たせ、俺とローチで行く。拳銃を持つ手に汗がにじんだ。ローチの顔にも流石に緊張が見られた。
これからまた銃撃戦になるかも知れないから当然だ。
「ドアの前は危ないっス」
「ああ」
カギは閉まってない。室内に踏み込んだ。
中の男は完全に油断していた。ジャージ姿で、これからテレビを見ながら夕食にしようとしていた所だ。人を銃で撃った後なのに信じられなかった。
男は、キロダスは狼狽の限りで反射的に両手を上げるのが精一杯だった。
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