4.アリバイ

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 キロダスが回復したのを見計らいローチは銃口を向けつつ質問した。     「銃はどこだ?」     「じゅ、銃?」      とぼけるのが上手い。いかにも何が何だか分からないと言った感じだ。     「お前が、さっきコッピーを撃った銃だ」     「コッピーを撃ったって何ですかそれ?」      男は動揺していた。自分がなぜ犯人だと分かったのか不思議なのだろう。     「質問してるのは私だ。    ガラルファ。探せ。どうせこの部屋にある」     「分かったっス」      ローチとキロダスの問答を背中で聞きながら証拠品の捜索にかかった。      まずはクローゼットの中の衣装ケースだ。中身を全て床にひっくり返す。古くなって毛玉のできた服ばかりが出て来る。この男は服にはあまり興味がないようだが今は、それどころではない。    物は短機関銃だ。拳銃と違って、ちょっとした隙間に入る物ではない。      クローゼット内を一通り見てから次はベッドをひっくり返した。銃は出て来ない。    台所、トイレ、風呂場、あらゆる場所を探してみたが出て来なかった。
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