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まず状況を整理してみた。
さっき病院でコッピーや俺に短機関銃を撃った犯人はキロダスではない。
それでもキロダスはコッピーをストーカーしていた。そのストーカーがローチに被害者に会わせてくれと頼み本人が良いと言った。
「キロダスと会うの怖くないんスか?」
俺にそう聞かれたコッピーは質問の意味を少し考えた。
「そう言うのは無かったんだよ」
「怖い思いをさせられた事は無いって事スか?」
「うん。つきまとわれたりして迷惑だったけど、怖いのは無かった。
だから正直あの人が絶対に犯人って自信がなかったの。ごめんなさい」
「それは良いんスけど、会うの断っても良いんスよ」
「断ったら何かローチさんに悪いよ」
これ以上、断るのを勧める理由も無いし、ローチも何か考えがあって会わせようとしてるのだろう。
話す事も無くなったのでスーツにシワや傷がないかチェックした。暗かったが多少、汚れを払うぐらいは出来た。
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