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「違うよ、違うよ。お父さん、ヨーグルト好きでしょ?」
コッピーも俺とローチの事を言わないので俺から話しかけた。
「また会ったっスね」
びくりとこっちを振り向いたバチは平静を装う。
「だいたい、この時間に来てるので。仕事が残業ないんですよ」
「そう言えば、いつも六時に帰って来れるって言ってましたね」
ローチも口を開き、他愛もない雑談を始める。
「ええ。営業をやらせてもらってますが、なかなか面白いです」
それから五人で和やかに話し込み、バチも「そろそろ、おいとまします」で解散となった。
それから気のせいかも知れないがバチは俺とローチをせわしなく見ながら話していた。表情や、それ以外にも俺の懐や腰にも目をやっていた。きっと隠し持っている銃が見えてしまったのだろう。
コッピーのアパートに着くまで襲撃がないかと気を張っていたが前日の件がウソのように、すんなり戻れた。
犯人も失敗したばかりで慎重になっているのだろう。
それならと夜の見張りはキロダスに任せ、ぐっすり眠った。車で寝たが疲れがたまっていたのか、すぐに眠れた。
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