そして世界は終わった

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2048年11月18日午後2時 普通に生活し普通に学校に通う少年、枢機 研(すうき けん)は学校の下校時間をまだかまだかと待ち続けていた。 今日は研の誕生日なのである。 学校に登校する時もクラスメイトであって小学校からの幼なじみ中島理緒(なかしまりお)に 「研くんおはよ!誕生日おめでとう!」 と優しく声をかけられ、研も 「おはよう理緒。ありがとう。」 といつも通りの他愛もない会話を続けながら学校に登校したのである。 家に帰れば誕生日プレゼントとして親に買ってもらった新品の野球グローブが待っている。 「早く父さんとキャッチボールしたいな。」 今日は父さんとキャッチボールの約束をしていたのである。 だがその時の研はこれから起こる“ある事件”について何も知らなかったのである。 そして午後5時24分 研たちが下校を始めたころ“ある事件”は起こった…
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