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『おつかれっした!!』
部活を無事終えた俺。
時刻は6時半。
「お、鉄平。今日も居残りか?」
「あ、カズ先輩」
カズ先輩とは俺の1つ上の先輩。
長い髪を後ろで束ねている。
かなりの長身。
俺の良き先輩だ。
「毎日よく頑張るな」
「いえ、そんな…」
「ま、7時半には上がれよ。お疲れ様」
「うっす。おつかれっした!!」
帰って行くカズ先輩の後ろ姿に礼をする。
カズ先輩の姿が見えなくなると練習開始。
「よっしゃ。頑張るぞ!!」
そしてシュート練習を開始する。
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「疲れた…」
現在、8時。
練習を終えた俺は家路についていた。
海岸線をとぼとぼ歩く。
潮風が心地よい。
寒いけど…
うん。
今日もすぐ眠れそうだ。
なんて事を考えていると前にヤンキーの輩達が。
うー…
前通らないと帰れないしな…
仕方ない。
見てみぬふりだ。
俺は下を向きながらヤンキー達の前を通る。
するとーーー
「あ、アホ面」
カチンッ…
「誰がアホ面じゃあぁ!!!」
なんて言えるはずもなく…
顔を上げて声がした方を向く。
するとそこにはーーー
「あ、天城さん?」
煙草をヤンキー達と吹かしている天城さんがいた。
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