*prologue*プロローグ

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「兄貴に言われたんだ。あいつは1人じゃダメなんだって。お前が守ってくれって。そう…言われたんだ。」 地上の満点の星。 新宿のとあるホテルの屋上からの宝石のような 夜景を、 遠くを、 じっと見つめながらあの人は言った。 -------12歳。 「幸せ」という闇にいた。 自分を隠し続けた。 真実を隠し続けた。 隠し続けたことで、想いが膨らんでしまった。 今までの道から 新しい道へと進もうとしていたけれど… 自分自身が知らなかった真実もあった。 幸福も不幸も あなたにとって 大切なものだから…。 全てが… あなたにとって 大切なものだから…。 ………ありがとう。
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