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[チュンチュンチュンチュンッ]
銀次「眩しいっ。窓のシャッター閉じるの忘れてたな、、、」
銀次は目を擦りながら、ゆっくりとソファーから起き上がる。心愛がまだ、寝てる様子なので、朝飯を探しに部屋を出る。
心愛「う、、うっん、、、ん?」
少し寝ぼけつつ心愛が起きる。
心愛「あれ?銀次は?」
ソファーに目をやると銀次の姿が無い。窓の景色を見ながら、ゆっくりと背伸びをした。
心愛「凄いなぁー。明るい時に見ると海まで見えるんだー」
すっかり、銀次の部屋に馴染んだ様子の心愛であった。
一方、銀次は?ダイニングキッチンで、朝食を作っていた。
銀次「まあ、トーストにハムエックに牛乳っと」
銀次母「あら?銀ちゃん珍しい?朝食なんて用意してどうしたの?」
銀次「まあ、ちょっとな」
銀次母「そういえば、昨日お父さんから電話あってね。今日の午前中にお客様が来るみたいよ」
銀次「へーっ。家に、人くるなんて珍しいね。でも、なんで母さん他人事みたいな言い方してんだよ?」
銀次母「ははっ。あんたが珍しく外出したと思ったら、、、まあ、いいわ!あんたが連れ込んだ御嬢さんの妹さんが来るそうよ!」
銀次「、、、、、、、あっ。知ってたんだ」
銀次母「変なことしてないでしょうね?」
銀次「まさか!指一本触れてねーよ!」
銀次母「なーんだ。つまんない!その御嬢さん新宮寺の御嬢さんだからね!」
銀次「はああああぁぁぁ!!!新宮寺って、あの?」
銀次母「そう!あの新宮寺、もし、しちゃったなら、今のうちよ!お母さん全力で応援するから!」
そんな親子のやり取りを、ダイニングの入口で心愛は顔を赤くしながら、モジモジして立っていた。
銀次「あっ。心愛起きたか?今、飯作ってたんだ」
銀次母「お初に御目にかかります。銀次の母の舞で御座います」
心愛「こちらこそっ」
銀次「どうした?心愛?モジモジして?」
心愛「銀次、、、あの、、トイレ何処?」
銀次「ああっ。階段降りた右手だ」
[スタタタタタッ]
余程我慢してたのか、恥ずかしかったのか?心愛は、駆け足で行ってしまった。
銀次母「とりあえず、朝飯はちゃんとしたの作るから、部屋行ってなさい」
銀次「了解!母さんサンキュー」
銀次は作りかけの朝食を放棄して、部屋に戻ることにした。
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