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どの位の時間がたったのだろう?遠くの花火の音も消え、銀次はまだ、もの想いにふけっていた。
[ガサガサッ。ガサガサッ「キャッ!」]
バイクを置いたあたりの防風林の奥から、微かな声がした。
銀次「チッ!」《人が久々にいい気分で、外の空気吸ってるつーのによ!》
少し気分を悪くした銀次は、声がした場所へと、近づいて行く。
「何をするの?警察を呼びますわよ!」
「バーッカ!大声出しても、誰もこねーし、俺らの車に、乗って来たのは、あんただぜ!」
「そ、、それは、あんな車を見るのは初めてだったし、一人で、外にでたから、、、」
「はぁ?何言ってんだ。あははっ。面白えー。本当にどっかのお嬢様なのかよ!」
[ガサガサガサッ]
「なんだッ?」
防風林の中に入り、草むらを抜けた銀次は、ヤンキーと、美少女に出くわした。
ヤンキー「オイッ!おめー誰だよ!」
銀次[ボリボリ]〉頭をかく音
ヤンキー「早く、捻り潰して、楽しい事しねーとな!オラッ!いくぞ!!」
後ろにいた手下と、ヤンキーが二人で、銀次に殴りかかる。
少女「キャーーッ!」
突然の暴力に、叫んで目を閉じる少女。
一人目のヤンキーの右ストレートを、手の平で横に弾き、真横から、ヤンキーの右頬を、殴る。しかも、一発殴るかの様に見えた拳は、ヤンキーの頬に三発の衝撃をあたえた。
続いて直ぐ後ろから来た手下には、三発殴った後に、振り返る遠心力で、裏拳をかまし、ヤンキーの掛け声から、わずか十秒足らずで、ヤンキー達を、地面に寝かせた。
少女は、ゆっくりと目を開けると、自分を、連れ出したヤンキー達が、白目で倒れてるのと、林から、こぼれる月明りに照らされた。銀髪の男が、そこに立っていた。
少女
銀次「あんた、家帰れんの?」
少女「えっ?あの、私、、、外に一人で出るの初めてで、、、」
銀次「はぁ?まあ、俺には関係ないやっ。じゃあね」
少女「ちょ、、、ちょっと待って、、、」
銀次は、自分が言った話の内容と違う答えが帰ってきたので、帰る事にした。
一方、少女は、動揺している状況で、優しい言葉を待っていた。しかし、現実は、家に帰れるか聞かれ、自分の状況を、説明したいのに、言葉がでなく、、、。
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