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銀次は、振り返らないで、少女に話かけた。
銀次「多分あんたは、世間知らずのお嬢さんで、たまたま外に出たら、こんなのに、出会って絡まれて、連れまわされた。俺は、たまたま、気分良く海見てたら、あんたの声が聞こえて、イラッとしたから、二人殴った。たまたま、助かって良かったな」
少女《確かに、言う通りですわ。でも、家の用事のみ外出を、許可されてる。私には、好奇心と、期待感があって、、、》
少女は、自分の思いは、この男にとって一人よがりな言い訳にしかならないと、感じ。
下唇を、噛むことしかできない。でも、それは、少女なりのプライドがあるのだろう。
そんな間に、銀次は、少女の視界から消えバイクに向かっていた。
銀次
[ブルルルルンッ]
少女「はぁっ」
葛藤している間に、銀髪の男はいなくなり、バイクの音で我に帰った。
少女「やだよ~ッ一人になりたく無い!」《暗い外で一人になるのなんて、絶対嫌っ!》
少女は、お嬢様の話し方など忘れて、バイクの音がする方へと走っていた。
少女「はぁっはぁはぁ」
バイクに乗り今にも走り出しそうな銀次の前に、泣き顔でグショグショになった少女がいた。
少女「お願いします。助けて下さい」
銀次「はぁっ」
面倒な事になると思いつつ、泣いてお願いする少女を、夜中の海においてくのは、少々気が引ける銀次は、なぜか引きつり笑いで溜め息が出て来た。
銀次「仕方ねぇーな、かぶりな」
少女「あ、、ありがとう」
銀次「普通に喋れんじゃん。俺ん家なんもねーからな」
少女は、何も言わず頷くと、銀次は、自分の家に向かって走り出した。
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