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心愛「でも、最初に感じた印象と、銀次は違います、、ね」
心愛が、カップに、口を隠して呟く様に話した。
銀次「まあ、悪く思うな。基本的に俺は、当たらず触らずなんだよ。でも、一度懐に入れたら、責任は持って接するだけだ」
鼻先を、かきながら話す銀次を見て、頬を赤らめる心愛。
心愛《きっと私が、ついて来たのは迷惑だ。そして、私があの時走らなかったら、銀次はそのまま帰った?でも、今のこの状況を、誰のせいにする事もなく、自分の意志で決めた様に話してくれた》
心愛はまだ先は言わないが、お嬢様だ。屋敷の皆、家族、すべて最高に値する愛情を受けて育ってきた。今日のヤンキーも、そうだが、外の人間は、自分を知らない故に、容姿や雰囲気で判断され、初めての自分を見られる視線に、戸惑いを感じていた事に、ココアの甘い匂いと味で、気持ちが、正常になって、戸惑いながら、銀次を自分目線での言葉が漏れた。
助けられたのに、自分目線からの評価にも似た。今までの屋敷での当たり前の内容が、外では、通用しない事を、言葉に出したあとで、気づいたのに、きっと、銀次が嫌う種類の内容なのに、銀次の言葉が、思いが、今までの自分に与えられた優しい言葉や、思いやりよりも、重く温かく感じる。
銀次「どうした?泣いてんのか?」
心愛「えっ?、、別に泣いてないし、、、?」
そう、言いながら、頬を触ると確かに涙が流れていた。
銀次「まあ、いいや。そろそろ寝ろ。疲れただろ?お嬢様っ。俺ソファーで寝るから、ベットで寝ろよ」
心愛「心愛って、呼んで、、、、下さい」
銀次「了解っ!心愛お休み」
タオルケットを、持ちながらソファーに、近づく銀次、すれ違う心愛の頭を優しくポンポンと、触ってソファーに横になる。
心愛は、触られた頭を撫でながら、銀次のベットに入った。銀次に背を向けて、両手で薄い布団を握り顔まで被る。そして、匂いを嗅ぎながら、今までに無い幸せな気分になってる自分を、おしころしていた。
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