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毎日が辛かった。
写真に毎日話しかけた。
仕事休んでばかりで、このままじゃ駄目な事にある日気付いた。
考え方を改めることにしたんだ。
私が、親戚のおねーちゃん、親戚のおばさんが、おばあちゃんを死に追いやった罪は消えない。
私は一人、おばあちゃんが好きだったお風呂屋さんにいた。
湯船に浸かり目を閉じると、おばあちゃんが近くにいる感覚にとらわれた。
いるはずのない、おばあちゃんに問い掛けた。
なぁ、ばあちゃん。私は罪をどうやっても償えないね。
私に出来る事は、いま、必死にがむしゃらに働き、頑張ってるよって言えるようになる事なんかもね…
湯船から立ち込める湯気がゆれる。
冷たい風の吹き付ける夜の温泉で私は誓った。
おばあちゃん、罪、いま償えないから、自分でしっかり立って、誰にも迷惑かけないくらいまで成長して…
ばあちゃんに頑張ってるよって言えるようになるまで、自分の事、頑張るわ。
罪、償えるよう強くなった時、おばあちゃんに償うよ。
それまで、みとってや。
甘えてばかりで、ごめんね…。
まず頑張るからね。
いつでも、ドン底に落ちてからもスタートはできる。
なにもかも無くなり、心が少しだけ強くなった時、もう一度今からスタート頑張るね!
3月20日妹が手を合わせに帰ってくるよ。
真っ黒な服で、集まるよ。
大好きなおばあちゃん。どんな時のおばあちゃんの顔も、声も、いま思い出せるよ。
一周忌。
流れるように早かった。
みんな、あなたの事が好きで、尊敬しています。
いつかそこに行く時まで、天国を満喫していてください。
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