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第一、何故そんなことを自分に言ってくるんだろう。
それが、彼女の母親の言葉を聞いた時の最初の感想だった。
別に彼女とは高校2年生になってからほとんど交流がなかった。
あったとしても、今まで細々と続けてきた手紙だけだった。
彼女と自分を結ぶ唯一のものだった。
けれど、その手紙さえも最近は忙しくてほとんど返事を返すことができなくなっていた。
今や消えかかろうとしていた彼女との繋がり。
三日前の電話が掛かってきたのは、彼女の顔も忘れかかっていた矢先の出来事だった。
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