-彼奴との出会い-

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通りすがった、筈だった。 ガンッ は?なに? ロッカーに向かって蹴りを入れてきた男。 名前に西が2つある奴の隣に居た無愛想な男だった。 私はじーっと、ロッカーを見た。 あーあ、へこんでるじゃん。器物破損じゃないの?これ。 「ちょ!脩!なにやってんのさ~」 「…苛ついた、帰る」 「綺ちゃんごめんねっびっくりしたでしょ?って、あれ?綺ちゃん?」 「さっき、通ったぜ」 「ええーー!?」 こんな出会いだった。 本当に、意味わかんない出会いだった。
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