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平和主義を求める俺達が嫌い?もしかして別の国の奴なのか?この世界には他にも2つの巨大国家が存在する。
俺達が住むヘルハ国は平和主義を目指そうとしている国だ。その平和主義が嫌いとなると、別の国の奴としか考えられない。それか…反乱軍か。
「てめーは外国の者か?」
「…喋るのも面倒だ。邪魔だからもう消えてくれ」
無視かよ。黒い鎧の人物…声を聞く限り男だと思われる。そして黒い鎧の男は大剣の切っ先をこっちへと向けて来た。何をするんだ?
「!?」
切っ先から何かが生成された。あれは…弾丸だ!剣の切っ先から弾丸が生成されている!マジかよ…どういう原理だ?
いやよく見たら黒い鎧の男の腕が光っている。あれは…未知なる力を引き出せる機械【魔力具(マギア)】を付けてやがる。
魔力具は一般的に火や水などの属性を自分の力として引き出せる機械だ。稀に特殊な属性を引き出せる者もいる。
実は俺もその1人だったりする。でも物体を生成する魔力具は珍しすぎる。
弾丸は次々に生成され、計6発が生成された。その弾丸をまとめてしかも6発まとめて俺に向かって来る。
弾丸の速度が早い。これは避けられない。ならばガードだ。俺は剣を前に構えて、ガードの体勢をとる。弾丸は俺に直撃した。
「無理だ…!」
さすがに6発もガードは出来なかった。俺は後方に吹っ飛ばされて、地面に倒れ込んだ。こりゃー…死ぬレベルだぜ。
「リュート…本当に大丈夫!?こんなとこで死なないよね?」
レイラが心配してくれている。俺はこんな所で死ぬわけにはいかない。俺にも目標があるんだからな。
この世界は…争いのない平和な世界になるまでは何としてでも生き延びていかなきゃ!
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