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ジゲートは無視して、とりあえず…あれだ、このレックについて説明するか。
このレックは城下町と城町の2つが存在する。城下町は誰でも住む事ができて、城町は王族の兵士、大金持ちのセレブの人達が住む町だ。
「おい…何か急に静かになってないか?何、無視してんの?俺を無視してんの?ねぇリュート、おいリュート!!」
「うるさいな~…今皆に説明をしてんだよ」
「誰だよ皆って!そんな事よりも会議が始まるだろ?あ、会議よりもリュートの就任式がメインだよな」
ジゲートを無視してたのに無理やり入ってきたな。そんなにかまってほしかったのか。まぁいい…大会議室に向かわないといけない。
こんな時に説明しても頭には入りづらい。とりあえず今は大会議室に行こう。俺はジゲートから逃げるように城の中へと入る。
「待てよー!リュート!置いてくなあああ」
城に入ると、大きなシャンデリアが天井からぶら下がっている。その数は…何個だ?結構な数があるな。正面には王室へと続く階段。
大会議室は1回の奥だ。階段を上らずに右奥へと向かう。扉が2つあり、1つは大きい扉だ。俺はその扉を開き、奥へと進んでいく。
「やっと追いついたぜリュート!」
俺が扉を開けたと同時にジゲートが後ろから肩を叩いてきた。
「遅いな。それで俊足のジゲートって呼ばれているのか?」
「えっ?それは…魔力具を使わないとさ。通常状態では遅いよ」
ジゲートの声を俺の耳が確かに拾っている。だが言葉は頭には残らない。何故なら目の前にはある人物が壁にもたれ掛けて立っていたから。
何故お前がそこで立っている?
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