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ベイルを見て俺は言った。見るというよりも睨むの方が正しいかもしれない。過去に俺はベイルとあるいざこざがあった。
その結果俺は蒼三士の位から一気に一般兵士まで降格した。全てはそのいざこざが原因だ。
「もう一度…俺達の所まで来てほしかったからだ…」
「ふざけんなよ?そうやって偽善者ぶってんじゃねーよ」
「偽善者か……そう思われるのは仕方ないな」
ベイルは何がしたいんだ?俺をもう1回同じ場所に立たせて…何を企んでいる?次は俺を殺すのか?
「仲良くしろよー!リュートもベイルもよ!」
ジゲートは軽いノリ言ってきた。ベイルと俺の間には深い亀裂が入っているとも知らずに。ベイルと話してても全てが無駄だ。
俺は会議室へと次こそ向かった。もう話す事はないから。
リュートが会議室に入った後、ジゲートとベイルは話をしている。
「あーあー。リュート絶対怒ってるじゃん」
「…知らない。勝手に怒っただけだろ」
「ベイルがしっかりコミュニケーション取らないから!あんなきつい言い方ばっかりして」
「……ふん。俺は悪くない。何もしてない。…あの時だって」
「あの時?」
「…いやなんでもない。ジゲートも早く行くぞ」
「はいはい!じゃあ行きますか!」
ジゲートとベイルは一緒に会議室の中へと入って行った。
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