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一旦城に戻るか。警備の兵士達がこの騒動を解決してくれるだろ。俺はレイラと別れて城へと向かおうとする。その時、
「リュート!リュート!!」
レイラが俺の名前を叫んでいる。
レイラは正門の方を見ている。何かいるのか?
俺も正門を見るとそこに黒い鎧を着て、顔は黒いマスクで隠している極めて怪しい人物が立っていた。その人物は兵士に囲まれている。
よく見ると背中には大剣を背負っている。もしかして…アイツが犯人か?
「貴様何者だ!その剣を見る限り…さては犯人だな!」
兵士10人の1人…兵士Aが黒い鎧の人物へと叫ぶ。まだ犯人と決めつける段階ではないと思うけど…。人は見た目で決めちゃいけない。
俺はそう心で思っていると、黒い鎧の人物は背中の大剣に手を掛けた。そして大剣を一瞬で鞘から抜いて地面に刺した。
すると地面が割れ始めて、その割れ目から衝撃波が流れ、兵士10人にぶつかった。
「…俺1人に10人か。少ないな」
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