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ってかどう考えても見間違いでしょ。あたし、完全に爆睡こいてたし。
「なにそれ。全然おもしろくないんだけど。」
もういい。こいつに相談したあたしが馬鹿だったわ。
・・・てか何で、あたしがあんなどうでもいい話で悩まないといけないわけ?!
恵理はこんなことに貴重な休み時間を削られて大変ご立腹である。ただでさえ10分しか無い休憩時間。既に8分は過ぎている。いつもは休憩時間は携帯をいじるか、寝るかで時間をつぶしているだけの癖に、大した身分だ。
「ん?」
あと2分という少ない残り時間で携帯でニュースを見ていた恵理は一つのニュースが目に止まった。別にこれといってとんでも無いニュースでも無い。
『周辺住人3人怪我。暴力団が関与か?』
周辺住人が3人怪我したらしい。確かに、酷い事件だが。はっきり言って自分の住んでいる地域とはかけ離れた場所での出来事。話のネタにもならないし、そのまま流そうと、スマホの画面を下から上へなぞろうとした。
「?」
『住人は錯乱状態で、何故怪我をしたのか自分でも分からないとの証言。』
変なの・・・。日本て最近、よからぬ事件とやらが横行してるんだろうか。と言っても、覚せい剤で捕まる芸能人が珍しく無い最近では、幻覚みる人もいるのかな、とあまり気に留めなかった。
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