命の海:アローネ海 第2法章 海鳥と共に来る季節

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第二法章『海鳥と共に来る季節』は、アローネ海が最も多彩な表情を見せる秋の情景を紡いだ魔法である。 海鳥が悠々と乗る力強い風が吹いたかと思えば、嵐が海を乱れさせ、嵐が過ぎ去れば空を泳ぐ生き物の死骸が落ちてきて、海鳥が飛び去れば夕凪となり、空と海が夕日に焼かれていく。気の休まることもなく、めまぐるしく変わるその混沌さこそが、秋のアローネ海であり、とても読みきれるものではない。 けれど、それも感性で心を広げれば感じ取れるとオセアンは述べている。
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